2022. 11. 22

三郎丸蒸溜所の取り組みが今後の地方活性化のモデルになる可能性について考えてみた


本日もご覧頂きましてありがとうございます。
かんてい局三軒茶屋店です。
当店はジャパニーズウイスキー等、お酒の買取のプロフェッショナルです!
今回は富山県の三郎丸蒸留所について掘り下げて書いてみたいと思います。


北陸唯一の蒸溜所
ウイスキーブームもコロナに負けず、相変わらず人気で、新規蒸溜所のリリースも続いています。
そんな中、今回は富山県にある三郎丸蒸溜所について、思った事を綴っていきたいと思います。
今や利尻島から沖縄まで、クラフトウイスキー蒸溜所は数あれど北陸唯一の蒸溜所がここ三郎丸蒸溜所です。
つまり、福井、石川、富山の3県でここ一つしか蒸溜所がないという事です。
母体である若鶴酒造は幕末創業の老舗清酒メーカー。清酒の他、焼酎、そして戦後まもなくウイスキー製造も手掛けます。こちらはサンシャインウイスキーの愛称で地ウイスキーとして長らく北陸の人々に愛されてきたそうです。
しかし、2000年代に入り、需要低迷となり一時休止していたそうです。



富山発
代替わりを皮切りに、2017年に築90年という蒸溜棟を改装し、三郎丸蒸溜所として生まれ変わったそうです。
設備の他、ビジターセンターを含めた改修工事はクラウドファンディングで賄ったという事ですが、やはり地元で有名ですし、このウイスキーブームも追い風になった事でしょう。時期も2017年とコロナ前というタイミングも絶妙でしたね。
富山県の西部の砺波市に三郎丸蒸溜所はあります。
北陸新幹線が通る高岡から城端線に乗り換え約20分の油田駅前という立地。
私も7-8年前に城端線に乗りましたが、この辺りは住宅地も多く、郊外といった感じですが、終点の方に行くと所々昭和の香りがして趣がありますし、近くに温泉地もあります。
富山も良い所たくさんありますね。
地物にこだわる
そうした革新的な試みは続きます。ウイスキー作りに必要なものは蒸溜器(ポットスチル)です。同社は同じ蒸留酒である焼酎を作っていたので、その1基を改修して使用。もう一台はなんと地元高岡のメーカーに頼んで作らせたそうです。
スコットランドのフォーサイス社がトップシェアだそうですが、地元企業による銅錫合金製の鋳物という事で、業界ではかなり話題になりました。
背景には、高岡市が梵鐘や仏像の全国の9割を手掛ける鋳物の町なんだそうです。
しかし銅合金の鋳物には通常鉛が使われるそうで、お寺の鐘や仏像には入っていても問題はないですが、ウイスキーという食品には使えないという事で、鉛フリーの合金を作り出すのに大変苦労したそうです。
そのZEMONと命名された新しいポットスチルが完成しましたが、当初は心無い言葉も聞かれたそうです。
しかし、このコロンブスの卵的な発想で出来たスチルはメリットも多々あるそうです。
まず銅錫合金であるため、コストが減り、耐久性が上がったそうです。加えて触媒作用が発生し、原酒の硫黄臭さがなくなる事。
導入から3年経ちこのZEMONのファーストがまもなくリリースされそうです。3年間楽しみにしていた日がついに来るんですね!このスピードの速い時代に3年待たないといけないっていうのは辛いですよね。
地元へのこだわりは続きます。
富山県産の大麦を原料に加えたり、富山県産のミズナラの木で製樽したりと三郎丸蒸溜所という名の船の航海は始まったばかりですが、その前途は洋々と言えるのではないでしょうか。


今後の可能性
フェス等でも注目の蒸溜所としてスポットライトを浴びていた三郎丸蒸溜所ですが、このクラフトウイスキー蒸溜所がひしめきあう日本で、北陸にはウイスキーメーカーが一つというのは意外でした。
現在計画中や建設中のものもあるかもしれませんが、そうした立地条件は度外視して、同社ならではの取り組みには心打たれるものがあります。
今後もウイスキーファンの度肝を抜く取り組みを続けて頂きたいですね!
以前のブログにも書きましたが、蒸溜所ツーリズムというものはここ三郎丸蒸溜所では成り立つ事は必然です。
新幹線とローカル線を乗り継いで、駅前にある蒸溜所。ウイスキー好きなら当然見学後は試飲したいですから、自動車を運転しなくて良いというのはありがたいですね。また近くに温泉もありますし、高岡、富山周辺の歴史を辿ってみるというのも悪くないですね。


高岡市というと、ドラえもんの作者藤子不二雄の出身地として有名です。また北陸新幹線が開業し、関東からのアクセスも良くなりました。ただ「かがやき」が止まらないのが玉に瑕ですが・・・。
このように三郎丸蒸溜所を見ていると、地域活性に繋がる道も見えてくるのではないかと考えます。
こうして地元に魅力的な企業があり、雇用を生み、日本全国いや世界各国にウイスキーを売り、それを飲んだ人達が蒸溜所を訪れるという循環が生まれるのではないでしょうか。今はコロナ禍ですが、いずれ収束するでしょうから、それを見越したこうした民間の取り組みというのが大事になってくると思います。

これからコロナも無くなる事はないでしょうが、緊急事態宣言も出る事もなさそうです。なので、少し仕事が落ち着いたら北陸の方に出かけて、ゆっくり蒸溜所見学に行きたいと思います。もともと酒蔵ですから、清酒もあるし、温泉宿が取れれば最高ですね!富山は山もありますし、海もあるので食べ物は美味しいし、酒も旨いとくれば行かない手はないですね!


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0120-47-7878

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