嘉之助蒸留所のウイスキーってぶっちゃけどうなの？3種類飲んでみました。

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かんてい局三軒茶屋店です。
当店はシングルモルトウイスキー等、お酒の買取のプロフェッショナルです！
今回は最近名前を聞くことの多い「嘉之助蒸留所のウイスキーってぶっちゃけどうなの？」という問いに答えたいと思い、飲んでみました。

蒸溜所：嘉之助蒸溜所

商品名：シングルモルトウイスキー

アルコール度数/容量：57度/700ml

蒸溜所紹介

嘉之助蒸溜所が蒸溜を開始したのは2017年と新しいです。
母体は小正醸造という焼酎メーカーです。
蒸溜所は九州は鹿児島県の南西部、日置市に位置しています。
通常、小規模蒸溜所はポットスチルは2基保有している所がほとんどですが、嘉之助蒸溜所は大、中、小の3基保有している珍しい蒸溜所です。
鹿児島の蒸溜所と言えばマルスの津貫蒸溜所が記憶に新しいですが、2022年現在九州だけで8箇所も蒸溜所があるんですね！
南九州は焼酎文化ですので、同じ蒸溜酒である焼酎からウイスキーへの設備転用はしやすいのかもしれません。
ちなみに同じ蒸溜酒であるジンも作っています！なので、3基有るのかも知れません（笑）

高くなる参入壁

新興蒸溜所の中でも注目度の大きい嘉之助蒸溜所の初リリースとなるファースト。
こうした蒸溜所でのファーストリリースは値段が上がる物ですが、その後のリリースも上がり続けるというのも稀有です。
日本でウイスキーを販売するためには、免許、設備が必要。そして3年間熟成させる事が条件。こうしたハードルの上に、ジャパニーズウイスキーを名乗る条件も昨年厳しくなりました。
簡単に言うと、日本国内の原料を使って、国内で蒸溜し、指定のアルコール度数、指定のサイズの樽で指定年数貯蔵する事が定められています。

ワールドウイスキーアワード受賞

そうした厳しい状況下で今年うれしいニュースが飛び込んで来ました。
今年のワールドウイスキーアワードでカテゴリー別で金と銀を受賞しました！
小さな蒸溜所のウイスキーの知名度を上げるには、広告宣伝か国際品評会で受賞するかが早道です。
これは大手の日本の蒸溜所がふんだんに広告宣伝費をかけても、必ずしも売れるとは限らない時代から経験してきた事です。
但し、これは平成時代に山崎、白州、竹鶴等が世界的に有名になった方法です。これからの時代にこうした受賞が王道として続いていくのか、時代が変わっていけば変わるかもしれませんね！
ラベルもほぼ英語表記で統一されて、海外展開も視野に入れていますね！

テイスティングノート

ファースト
香りはシトラス系果実、バターレーズン。アルコールの刺激に樽香も感じます。
口に含むとアルコールの辛みの後からスパイシーさを感じます。
余韻はフルーツの甘味の後にほろ苦さが長く続きます。

セカンド
香りは青リンゴ、バニラ。レモンティーのような爽やかさも感じられます。
口に含むとフルーツ、ハチミツの甘味。微かにスパイシーさも感じます。
余韻はバニラの甘みと柔らかなほろ苦さが続きます。

リミテッドエディション　2022
香りはハチミツの甘み、レモンティー。梅のような酸味、ニッキのようなスパイシーさも感じられます。
口に含むとドライフルーツ、コーヒーキャンディを思わせる甘さ。ウッディさも感じます。
余韻はスパイシーでビターな甘みが長く続きます。

南国鹿児島で作られたウイスキー3種類。アルコール度数の強いのを連続で3杯も飲むと、結構きてます（笑）。似ているようで似ていない。似ていないようで似ている（笑）
アルコール度数高めのカスクストレングス、国産大麦の甘み、ややビターなフィニッシュと共通点も多いです。
異なる点はやはり樽の香りでしょうか？
ファーストは焼酎で使用したオーク樽。そしてセカンドはバーボン、リミテッドエディションはシェリーとそれぞれの個性はあるものの、短い期間ですので、コテコテの特徴が出ているという感じではないですね。またアルコールの辛味、刺激がノンエイジだけに強く印象に残りますね。
スタートから5年経ち、今は全てシングルモルトになっていますが、いずれはブレンデッドウイスキーもラインナップに入ってくるのでしょうか？
大手とはやはり戦い方も違ってくるでしょうが、第4弾、第5弾と今後のリリースも楽しみです！

質屋　かんてい局　三軒茶屋店ではジャパニーズウイスキーの販売を行っております。その他のお酒も在庫豊富に取り揃えております。店頭に並んでいないものも多数ございますので、気になるお酒がございましたら、お気軽にスタッフまでお声掛けください！