2022. 09. 07

五大ウイスキーに思いをよせて(スコットランド)


本日もご覧頂きましてありがとうございます。
かんてい局三軒茶屋店です。
当店はスコッチウイスキー等、お酒の買取のプロフェッショナルです!
今回は五大ウイスキーの一つ、スコットランドについて思った事を掘り下げて書いてみたいと思います。


地場産業
ウイスキーの生まれた国スコットランド。ウイスキーが作られている事は15世紀の書物に記載があるそうで、それ以前から作られていたようです。
スコットランドとイングランドが合併し、大英帝国となった18世紀に入り、こうした酒造りに政府として許可(ライセンス)を与える事になりました。
その背景には当時ウイスキーの密造が横行しており、政府としても看過出来ない状況だったのでしょう。
当然政治を行うには市民から税金を徴収しなければなりませんから当然の事ですね。
地場産業というと、政府が奨励して発展するというイメージがありますが、既にスコットランドにはそうした無許可の蒸溜所がたくさんあったのですね。
既に産業革命は起こっていましたので、そうして作られたウイスキーの多くは輸出、主にアメリカ向けに売られていたようです。
物流等のインフラも整っていたし、貿易もお手の物ですので、作ったウイスキーの多くはアメリカに出荷されていました。
アメリカの独立戦争時には、通貨代わりにウイスキーが使われていたという事実もあったそうです。
こうして売上を増やしていった蒸溜所が集まっていたエリアがアイラ島、スペイサイド、キャンベルタウンだったという訳ですね。



ウイスキーバブル
若い方はご存じないでしょうが、日本の1980年代にバブル経済というのがありました。
日本中の土地を売ったらアメリカ全土が変えるとか、高級外車が街に溢れたり、ディスコのお立ち台で大騒ぎ等々。
つまり経済が大きく発展し、前代未聞の好景気を迎える状況をバブルと呼んで良いとすると、ウイスキー業界も数々のバブルを経験していると言っても過言ではないでしょう。
前述したアメリカの独立戦争時は通貨代わりに使用されたくらいにスコッチウイスキーがアメリカにあったわけですし、その後1920年からアメリカでは禁酒法が制定されました。アメリカでは当然正規でお酒を作ったり、売ったりしてはいけない訳ですから、アルカポネに代表される連中が暗躍したのは明らかですね。
スコットランドで作ればアメリカに輸出され、売上が上がる。生産を増やせば、増やしただけ売れる。ある程度品質が悪くても、クレームは来ない。という感じだったそうです。
ちなみに今のウイスキーは茶色が当たり前ですが、これは偶然から生まれたそうです。
まだ密造酒が当たり前だった頃、政府の規制を気にする所はそうした蒸溜所からはウイスキーは買いませんよね。そうすると作ったウイスキーを樽に入れて長期間保管しておかなければなりません。あまりにも長期間置いておいたものは色が変わってしまった代わりに、樽の香りや甘みが移るという事がわかったそうです。そうした偶然の結果、現在の樽熟成が始まったとされているんだそうです。
ジェットコースターのような蒸溜所経営
作れば売れる時代に新規参入する人はいつの時代も必ずいます。
創業者が優れた人でも、時代、運等に左右され、何代も続くという蒸溜所というのは殆ど無いというのが残酷な歴史的事実です。
キャンベルタウンにはかつて30以上の蒸溜所が存在しましたが、現在は3つ。ローランド地区に至っては1990年代には2つにまで減っています。
このように名のある有名な蒸溜所でも操業休止や閉鎖に追い込まれたり、オーナーが変わったりと、蒸溜所経営は波乱万丈とも言えますね。
ファミリービジネスとして生き残っている蒸溜所もほんの一握り。大手コングロマリットが出資している蒸溜所も多いですね。
そういう意味では、やはりウイスキービジネスというのは厳しい反面、大きな魅力があるとも言えますね。
他の工業製品に比べて、原材料は大麦、水、樽と割と少ない。設備投資は必要ですが、潰れた蒸溜所を安く買えればそれに越した事はない。販売力さえあれば参入障壁もさほど高くない。今は昔と違って、マーケティングの手法も確立されているし、ITを活用すれば世界中へ売れますしね。


注目はローランド!
従来のエリア分けで、数も少なくあまり注目されて来なかったローランドに新たな潮流が起こっているようです!
ローランドはグラスゴー、エジンバラ、ダンディー等の都市を抱えるエリアで、ハイランド等に比べるとウイスキー作りに最適とは考えられていなかったようです。
田舎で、伝統的製法で、原材料もふんだんにあるハイランドに比べて真逆なんですね。
但し、今世界中で起こっているクラフトウイスキーの流れは、ローランドが先頭を走っているようです。
保守的な所ではチャレンジ出来ない、革新的な考え方も都市部ではかえって注目される。物流や観光が既にある都市部では原材料もあらゆる所から入手が可能ですし、蒸溜所見学も気安く手軽に行ける。車で行かなければならない地域ではないので、試飲も思う存分出来る!(笑)
そうしたクラフトウイスキーブームも相まって、ローランドには1990年代には2つしかなかった蒸溜所が現在は30以上。計画も含めるとそれ以上あると言いますから、こうしたブームはローランドから世界へ、日本へ伝わって来たのかと勘繰りたくなりますね。
価値観が変わり、時代が変わり、SDGsが叫ばれ、変わらない為に変わっていくというような社是を打ち出す所も出て来ていますね。ウイスキー業界も一時的なブームと一喜一憂せず、蒸溜所ツーリズム等新しい取り組みが進んでいくと更に進化、発展していくのではないでしょうか。



質屋 かんてい局 三軒茶屋店ではスコッチウイスキーの販売を行っております。その他のお酒も在庫豊富に取り揃えております。店頭に並んでいないものも多数ございますので、気になるお酒がございましたら、お気軽にスタッフまでお声掛けください!


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0120-47-7878

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