2022. 10. 29

五大ウイスキーに思いをよせて(アメリカ)


本日もご覧頂きましてありがとうございます。
かんてい局三軒茶屋店です。
当店はバーボンウイスキー等、お酒の買取のプロフェッショナルです!
今回は五大ウイスキーシリーズ、最後はアメリカンウイスキーについて掘り下げて書いてみたいと思います。


偶然の連続
アメリカがイギリスの植民地時代、ウイスキーの需要は高く、アイルランドやスコットランドのウイスキーが飛ぶように売れていたそうです。
蒸溜所や貿易会社は笑いが止まらなかったでしょうが、現地の人々は時間がかかるし、税金も課されるという事で、特にウイスキーの産地であるスコットランドやアイルランドから移民してきた人々は新天地で内製した方が良いし、儲かると考えるに至るのには時間はかかりませんでした。
アメリカ東海岸にそうして出来た蒸溜所も当初は思惑通りいったかもしれませんが、政府がウイスキーに重税を課す事になり、多くは手の及びにくい内陸部に逃げていったそうです。
彼らが辿り着いたのは、テネシー州、ケンタッキー州辺りだったそうです。
同地ではトウモロコシの栽培に向いた気候で、自然とそうした原料を使ってウイスキー作りが始まったと考えられます。
ウイスキー発祥とされるアイルランド、スコットランドのウイスキーと製法こそ似ており、全く違った形にはなりましたが、アメリカの、アメリカ人による、アメリカ人の為のウイスキー!?が生まれたのはこうした偶然の連続で生まれたようですね!



ジャックダニエル
バーボンウイスキーとは、簡単に言うとテネシー州やケンタッキー州で作られた、原料にトウモロコシを51%以上使用した、オーク樽で熟成されたウイスキーの事です。
日本も含め全世界で人気のあるジャックダニエル蒸溜所は1866年に政府公認第1号の蒸溜所となります。こちらはテネシー州に建設され、テネシー州で作られたバーボンウイスキーを特にテネシーウイスキーと呼ばれています。テネシー州独自の定義があります(テネシー州で生産されている事及びサトウカエデで作った木炭によるろ過)ので、テネシーウイスキーはバーボンウイスキーに分類されますが、バーボンウイスキーはテネシーウイスキーではありません
次に、蒸留器の変化です。
以前はバッチ式の蒸溜器が使われていましたが、19世紀中頃から連続式の蒸溜器が主流になって、品質も安定し、生産量も拡大しました。
次に原料。トウモロコシを主な原料としていますが、その他らライ麦、小麦、大麦等も使用されます。
そして1904年、セントルイスで行われた万博でジャックダニエルのウイスキーが金賞を受賞した事を受けて、アメリカ人にも広く知られるようになったそうです。
それからわずか10数年後に、アメリカは禁酒法時代となっていくのです。
悪夢の禁酒法
蒸溜所にとって地獄とも悪夢とも言える禁酒法。結果的には13年で終わったこの法律により、国内殆どの蒸溜所が休止、閉鎖に追い込まれる事になるのです。
例外として、医者が処方箋を出して、あくまで「医療行為」としてウイスキーを与えるという事はあったそうです。但し、どこで作ったかまではわかりませんね。
カナダでもウイスキー作りが盛んであったため、カナダ国境に近い所に住んでいる住民はカナダに行って”合法的に”酒が買えて、飲めるという事もあったと言います。
さらに、カナダのウイスキーもそうした所から”密輸”されて広まったと言われています。
1930年に禁酒法が終わり、蒸溜所も再開する所が出て来ますが、おいそれと13年前と同じ状況になる訳はなく、むしろ更に悪い状況だった事は想像に難くないです。
ウイスキーは原酒を作るのにも時間がかかりますし、何より熟成させないとウイスキーとして販売出来ない。加えて13年間という年月は、往時のアメリカンウイスキーを懐かしむどころか、年々美味しさが増していくカナディアンウイスキー等の輸入ウイスキーを買い求めていったのです。禁酒法が終わったからといってたちまち蒸溜所復活でバラ色とはいかなかったのです。加えてきな臭くなってきていた第二次世界大戦をはさんで、1950年代までアメリカンウイスキーは苦難の時代だったと言えましょう!


主な銘柄
アメリカの主要ブランドは日本でも人気が高い物が多いですね。
テネシー産であれば、ジャックダニエル、ジョージディッケル。ケンタッキー産であれば、ワイルドターキー、ジムビーム、オールドクロウ等。
そうしたブランド力のあるアメリカのウイスキー業界も様々な変遷を経て、現在のクラフトディスティラリーブームに辿り着いたと言えましょう。
メーカーズマークやブラントン等比較的新しいブランドも他社との差別化をして成功した蒸溜所と言えますね!
また2014年ジムビームがサントリーに買収されます。まだ8年前ですが、この買収は業界では大きな衝撃でしたね!


バーボンウイスキーというと上記の銘柄以外にも、昔はアーリータイムズ、IWハーパー等がありましたが、正直あまり良い、美味しいというイメージが持てませんでした。現在も販売チャネルは変わったようで、酒屋でも売っているのを見かけますが、やはり当時はハードリカーはあまり人気が無かった時代でした。
現在はハイボールブームで、若者にも人気で広く飲まれているようです。スコッチやアイリッシュに比べて、軽い味わいが受けているようです。居酒屋ではジムビームハイボールやジャックダニエルハイボールもあちこちで見かけます。
ちなみにバーボンとは英語ですが、フランスのブルボン朝に起因する単語です。ウイスキーとは直接関係はありません。ですが、ケンタッキー州にバーボン郡という地名があり、そこでトウモロコシで作ったウイスキーのニックネームとして広まったと言われているそうです!世界史の知識はあまり役立ちませんでしたね(笑)


質屋 かんてい局 三軒茶屋店ではバーボンウイスキーの販売を行っております。その他のお酒も在庫豊富に取り揃えております。店頭に並んでいないものも多数ございますので、気になるお酒がございましたら、お気軽にスタッフまでお声掛けください!


【11月の定休日】11月9日(水)、16日(水)

0120-47-7878

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かんてい局伯楽三軒茶屋店

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営業時間:10:00~20:00(水曜定休日)
東急田園都市線三軒茶屋 世田谷通り口より約20秒

当店では世田谷区三軒茶屋を中心に、時計・カバン・バッグ・靴・アクセサリーなどの買い取りを積極的に行っております。

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