2022. 09. 13

五大ウイスキーに思いをよせて(アイルランド)


本日もご覧頂きましてありがとうございます。
かんてい局三軒茶屋店です。
当店はスコッチウイスキー等、お酒の買取のプロフェッショナルです!
今回は五大ウイスキーの一つ、アイルランドについて掘り下げて書いてみたいと思います。


どっちが先?問題
五大ウイスキーの中で、日本ではあまり馴染みが薄いと感じるアイリッシュウイスキー。もちろん、ブッシュミルズやジェムソンといった代表的なアイリッシュウイスキーはありますが、あまり飲まないですね。
ウイスキーが先に作られたのは、アイルランドが先か?スコットランドが先か?という議論も古くて新しいですね。
ブッシュミルズは1608年創業とうたっていますが、エビデンスがないため、定かではないようです。
記録に残っている最古のものは18世紀と言われています。ですが、その頃には蒸溜所もあちこちに出来始めて18世紀後半にはアイルランドだけでも2,000近く有ったようです。
こちらも地場産業と言うよりも、スコットランド同様アメリカ向けのバブルと言えるのではないでしょうか?
その後19世紀半ばにはその数も160余りに減ったという記録があるそうですし、20世紀直前には28箇所しか稼働していなかったようです。
その後経済の回復と共に、アイリッシュウイスキーは統計によると、20世紀には世界のウイスキーシェアの約6割!を占めていたというから驚きです。
ウイスキーは嗜好品ですので、どうしてもこうした景気に左右されるのは仕方が無い事なのでしょう。
その後さらにアイリッシュウイスキーの苦難の時代が続きます。



スコッチに完敗
世界のウイスキーの半分以上がアイリッシュウイスキーというのがどのようなものか想像出来ませんが、やはり作れば売れるという状況だったのでしょう。
そんな最中、彼らの生活を180度ひっくり返す事が起こります。アメリカの禁酒法政策です。
スコットランドのケースも同様ですが、アメリカ国内で粗悪なウイスキーを作って、アイリッシュやスコッチのラベルを貼って売られていたのが影響し、ひいては本国の評判が落ちてしまったようです。
さらにアイルランドならではの事情もありました。それは同時期に起こった国内の内戦です。これにより内外ともに景気が悪くなり、経済的なダメージも相当なものだったでしょう。
その後悪い事は重なります。かなり内戦で疲弊した後独立を果たしたアイルランドは、その報復としてウイスキーの締め出しを食ってしまいます。
そしてほどなく開戦した第二次世界大戦では、中立を唱えたため、輸出規制を受けてしまうのです。
そんな八方塞がりの状況で、終戦を迎えます。その後さらに蒸溜所の閉鎖、合併は進んでいったそうです。最近の統計によると2017年時点で、かつては2,000を超えていた蒸溜所の数は18にまでに減ってしまったんだそうです。
世界的なクラフトウイスキーの流れ
そんな長い間不遇の末、クラフトウイスキーの流れはアイルランドにも訪れています。
約5年前までは蒸溜所が18にまで減った後、新しい蒸溜所が16箇所も開設されました。
一つは現在のウイスキーブームはあるでしょう。また新しい世代、新しい技術、SDGs等様々なうねりがここアイルランドでも起こっているのは事実のようです。
数字だけ見れば斜陽産業と呼ぶべきかもしれませんが、売り上げはこの20年でなんと6倍になっているんだそうです。
確かにアイルランド(北アイルランドも含む)の人々にとってはソウルドリンク!?ですし、スコットランドやその他の国に負けていられないというプライドもあるでしょう!
ウイスキーは嗜好品ですので、やはり経済的に豊かな国でないと販売は難しいですし、歴史、文化的に難しい国と地域もあると思います。
但し、今まで見た事や聞いた事もない、飲んだ事はないという人々に美味しいウイスキーを飲んでもらいたいというのがウイスキービジネスに関わる理由に違いないでしょう!


3回蒸溜
アイルランドではウイスキーを名乗る為に重要で、厳密な定義が決まっています。
曰く、原料は国産(北アイルランド含む)の穀物に限る、特定の方法で糖化、蒸溜する事、木製樽で国内で3年以上熟成等の条件を満たすと「アイリッシュウイスキー」と認められるんだそうです。
一見厳しいそうですが、スコッチに比べると大麦以外の麦(ライ、オート等)も使用されますし、樽もオークに限らない等、自由な点も特徴的です。
こうしたアイリッシュウイスキーは3回蒸溜が主流で、その結果軽くて、クリーンで雑味が無く、なめらかな味わいになります。
またアイリッシュ独特のポットスチルウイスキーと呼ばれる、原料には大麦の他、未発達麦芽、ライ麦、小麦、オート麦の穀物を用いてブレンドしたウイスキーがあるんだそうです。
こちらも数値的な制約、条件が厳しいですが、ノンピート大麦のみ使用する事になっています。
アイリッシュもスコッチも独自の条件がありますが、どちらかというと、アイリッシュはライトボディで、すっきりとした飲み口、華やかで甘い香りの物が多いですね。
ちなみにアイリッシュウイスキーはWHISKEY、スコッチはWHISKYと綴るんだそうです。Eがあるかないかでどちらのウイスキーかわかるというのも面白いですね!
ジム・マーレイのウイスキーバイブルにもそのように記載されていました(笑)バイブル片手にアイリッシュとスコッチの飲み比べをしてみるのも面白いかもしれませんね。但し、飲み過ぎにはご注意を!



質屋 かんてい局 三軒茶屋店ではアイリッシュウイスキーの販売を行っております。その他のお酒も在庫豊富に取り揃えております。店頭に並んでいないものも多数ございますので、気になるお酒がございましたら、お気軽にスタッフまでお声掛けください!


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0120-47-7878

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