2022. 11. 30

最近のアードベッグがなんか気になる


本日もご覧頂きましてありがとうございます。
かんてい局三軒茶屋店です。
当店はシングルモルトスコッチウイスキー等、お酒の買取のプロフェッショナルです!
今回はアードベッグ蒸溜所について、深く考えた事を書いていきたいと思います。


スモーキー三兄弟
アイラウイスキーの話題も多くなっていますが、スモーキーと言えばアイラ島南部に位置する、ラフロイグ、ラガヴーリン、アードベッグの3つが有名ですね。
中でもアードベッグはその味わい、ボトル形状、使用原料等こだわりの塊と言っていいほど独特ですね!
日本で言えば、淡路島と同じくらいの面積の島に蒸溜所が10ヶ所もあるというのですから、ウイスキーの聖地と呼ばれるのももっともと納得してしまいますね!
そんなアードベッグは創業が1798年と古い割には、スコットランドの蒸溜所あるあるの通りの経歴を経て現在に至っています。
操業開始後は主に当時人気の出だしたブレンデッドウイスキーのキーモルト製造が中心。その後も何度か休止の憂き目にあいますが、1997年グレンモーレンジィ傘下に入ります。
それ以前にも日本のインポーターが代わる代わる輸入をしてきていましたが、その独特さゆえか、いわゆるマニア向けで、過去に当店でも何本か買取させて頂いた事があります。



ディアジオ傘下に
アードベッグとはゲール語で、小さな岬という意味合いだそうです。そんなアイラ島の片田舎で、我我が道を行くを地でいっている頑固おやじみたいな感じを受けるのは私だけでしょうか?
泥炭を焚いてスモーキーさを増すという事もさることながら、フェノール値の高い麦を使用して、そのゴムとかヨードとか形容されるスモーキーさに命を賭けるという使命感にしか思えないですね!それくらいの徹底的な仕事ぶりを感じさせます!
従来ポートエレンの麦芽製造所の大麦を使用して来たと言いますが、2004年にディアジオ傘下になって以来様々な取り組みをしています。
定番であるTENやウーガダールに加えて、様々な特色を持った原酒を作りリリースしています。例えば今年のリリースでは8年のディスカッションやあのオクトモアを超えると言われるハイパーノヴァ等、一般的とは言えない、アードベッグフリーク向けの製品を提供しています。
また従来通り2ポットスチルは2基保有していますが、現在増設計画が進行中だそうです。
そしてそうしたフリークを集めて「アードベッグコミッティー」を作った事。これはファンクラブ以外の何物でもない、純粋にアードベッグを愛してやまない人々向けのサロンと言った所ではないでしょうか。
ただの変わり者ではない
そんなスモーキーにこだわったウイスキー作りをしてきたアードベッグですが、前述のTENやウーガダールは国際品評会で受賞した事も数々あります。
やはり、ジャパニーズウイスキーもそうした道を辿って来たように、そうした受賞をきっかけに酒好き、ウイスキー好きに知ってもらい、飲んでもらって、認知されていくのはいつの時代も同じなのかもしれません。
またアードベッグコミッティーに集まる人は変わり者かもしれません(笑)
但し、そうした会員限定でリリースされるウイスキーは、そうしたファンには垂涎物。オンラインショップもあるので、リンクして買えるかと思いきや、会員登録時にイギリスの住所で無いとNGですという事もあったそうです。そうした製品は英国限定になるのですね。
そんな話を聞いたので、以前カスタマーサービスに電話して聞いてみた事があります。私は日本に住んでいるのだが、オンラインショップで登録後に買いたいと思って入力しようとするとそれ以上進めなくなってしまうのはなぜ?と聞いた所、一部の製品は英国と一部ヨーロッパの国限定になっているとの説明でした。
今後はどうなるのか尋ねた所、それはオペレーターもわからないと(笑)さすが皮肉を多用する英国の国民性なのか、やっぱりホントの変わり者なのか、不思議と納得してしまいました。


今後
そうしたマニアをゆっくりとかつじっくりと顧客としてきたアードベッグの未来を考えてみたいと思います。
最近の報道にも合ったように生産量は増やしていくようです。
オーナーは世界のコングロマリットLVやMHを保有するディアジオですので、資金力は問題ないですね。最近はポートエレンやブローラといった閉鎖した蒸溜所を復活させるというニュースが記憶に新しいです。やはりグループとして蒸溜所への投資を積極的に行うという事は、今後も伸びていく業界と認知している証左ではないでしょうか?
蒸溜所やビジターセンターも立派になっていたと友達から聞いた事も有ります。やはり、そうして蒸溜所見学や蒸溜所限定ボトル販売等に注力していっているという事ですね。
日本と違って、近くに温泉宿も無いし、観光する所も少ないですから日本から来る人はよっぽど好きな人でしょうね(笑)、とは言えアイラ島に来る人はどこの国の人でもウイスキー好きしか来ないだろうとも思うのですが・・・

アードベッグのみならず、アイラ島の各蒸溜所はやはり個性が各々有ってイイですね!
その歴史は決して平たんな道のりではなかったでしょうが、そうした経験をしてきたからこそ、現在の知名度だったりブランド力が産まれたと考えて間違いないのかなとは思います。
但し、周辺環境も変わってきているのも事実です。
まずは英国のEU離脱です。いわゆるブレグジット。これによって、輸出入に係る税率、法律が変わるので、今までよりも規制が多くなります。
エリザベス女王の崩御、就任後まもなく辞任に追い込まれたトラス首相、初の非白人首相となったスナク等政治的な問題も多く抱えているようです。
しかしながら、統計を見れば英国からものすごい量のウイスキーが輸出されているのは、火を見るよりも明らかです!
伝統産業でも、繊維や鉄鋼のように廃れたものもあれば、現在も外貨を稼いでいる産業もあります。そして、現在のクラフトウイスキーブームも着実に英国にも1つの潮流となっていっていますね。
故きを温ねて新しきを知る、まさにそんな諺が頭をよぎりました。またいつの日かアイラ島の地を踏みたいなぁと思う今日この頃です!


質屋 かんてい局 三軒茶屋店ではシングルモルトスコッチウイスキーの販売を行っております。その他のお酒も在庫豊富に取り揃えております。店頭に並んでいないものも多数ございますので、気になるお酒がございましたら、お気軽にスタッフまでお声掛けください!


【12月の定休日】12月14日(水)、21日(水)、31日(土)

0120-47-7878

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かんてい局伯楽三軒茶屋店

住所:東京都世田谷区三軒茶屋2-13-13
営業時間:10:00~20:00(水曜定休日)
東急田園都市線三軒茶屋 世田谷通り口より約20秒

当店では世田谷区三軒茶屋を中心に、時計・カバン・バッグ・靴・アクセサリーなどの買い取りを積極的に行っております。

ご自宅でご使用になっていないものがありましたら、是非一度お持ち込み下さい。 当店スタッフが、目一杯査定させていただきます。出張買取や宅配買取にも対応しております。

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