2022. 10. 07

五大ウイスキーに思いをよせて(カナダ)


本日もご覧頂きましてありがとうございます。
かんてい局三軒茶屋店です。
当店はスコッチウイスキー等、お酒の買取のプロフェッショナルです!
今回は五大ウイスキーの一つ、カナダについて掘り下げて書いてみたいと思います。


穀物生産地
カナダもイギリスの植民地でした。気候は寒く厳しい所もありますが、その広大な国土を活かし、穀物の生産地としての機能を果たしていました。主にライ麦が中心だったと言われています。
その後18世紀後半になるとこうしたライ麦が過剰生産となり、その出先としてウイスキー蒸溜という選択になったそうです。
正確な数は記録に残っていないようですが、その広さですから、かなりの蒸溜所があったと推測出来ますね。
既にその頃にはウイスキーを飲むというのが文化として根付いていたんでしょうね。
しかしながら、ウイスキーの品質はそこまで高くなかったのではないのでしょうか?
カナダ産のウイスキーは俗に「one day whisky」と呼ばれる劣悪な蒸溜酒だったそうです。
つまり、1-2日程度で作ってすぐ出荷しているのではないかというくらい適当な作りだったのかもしれません。
法整備も当時はさほど進んでおらず、遵守するという概念がなかったのかもしれませんね。
その後ウイスキー作りに関する法律も施行され、現在はこの法律にかなって作られているものだけが、「カナディアンウイスキー」を名乗れるのだそうです。



禁酒法バブル
劣悪と酷評されたカナディアンウイスキーも数度の転機が訪れます。
まずは、蒸留器の変化です。
以前はバッチ式の蒸溜器を使っていたと思われますが、19世紀中頃から連続式の蒸溜器が主流になって、質、量ともに安定してきたようです。
次に原料。当初はライ麦が中心でしたが、やはり19世紀に入るとトウモロコシを原料に加えるようになりました。
カナダのウイスキーの特徴として、大きく2つのウイスキーをブレンドします。トウモロコシで作ったベースの原酒が一つ。もう一つがフレーバリングウイスキーと呼ばれる麦類(ライ麦、大麦、小麦等)中心で作られた原酒です。
フレーバリングウイスキーは香りが強く、好みの分かれる所ですが、ブレンドすることによって独特の風味が出せるそうです。
そして20世紀に入り、アメリカの禁酒法時代となります。
ご存知の通り、アメリカとカナダは陸続き。何万キロにもわたっています。アメリカ北部カナダ国境沿いに住んでいる人達は、禁酒法時代にもカナダに入国し、合法的にお酒が飲める/買える事が出来たそうです。
こうした事は一例で、法律逃れ的にカナダのウイスキーがアメリカに流入し、知名度もアップしたそうです。
舌に馴染んだカナディアン
そうして広まったカナディアンウイスキーですが、禁酒法が終わってもバブルは弾けません。
アメリカ人にとって、既に合法的になったアメリカのウイスキーよりも、舌に馴染んだカナディアンウイスキーを求める人が多かった為に、さらにカナディアンウイスキーの輸入は増えていったそうです。
アメリカの蒸溜所に取ってみれば短い期間ではあっても、禁酒法がネックになったのは紛れもない事実。既にどの国もウイスキー製造に関する法律は整っていた為、最低三年間は売上が上がらないのは致命的。その間にもカナダからウイスキーがバンバン輸入され、それを人々はバンバン買っていく。それを指をくわえて見ているのは、いたたまれない状況だったでしょうね!
さらに、カナダのウイスキーは2つの原酒をブレンドして作られる事が多いので、市場の需要により配合を変えて出荷出来るという強みもあったでしょう。
つまり、その間マーケティングも上手にやって、市場動向を掴んでいたと言えますね。
愛国心の強いアメリカ人が、喜んでカナダのウイスキーを飲んでいる姿を想像するとおかしいですね。その昔はワンデーウイスキーと呼ばれた劣悪なウイスキーだったのに(笑)


カナダブランド
カナダのブランドと言えば色々ありますが、ウイスキーに関して言えば日本ではカナディアンクラブ一強と言えますね!
CCの愛称で、人気の高さが伺えます。
数値的な裏付けもあります。少し古いですが、5年ほど前の統計では、日本に輸入されたカナディアンウイスキーのうち約9割がCCだったそうです!
また古い話になりますが、1970年代にキリンビールとカナダのシーグラム社が合弁し静岡に富士御殿場蒸溜所を設立しました。今は合弁を解消しキリン独資となりましたが、モルトウイスキーとグレーンウイスキーの両方が作れる蒸溜所として注目を集めました。
現在「陸」等の評判の良いウイスキーで絶好調のキリンですが、シーグラムとともに歩んだ歴史の中で、カナディアンスピリッツを学んできたのではないでしょうか?

カナダのウイスキーというと馴染みが薄いという方も多いかもしれません。値段も手ごろで、コスパの高いカナディアンウイスキーを、一度手に取ってはいかがでしょうか?私は一時期クラウンロイヤルにハマってました。今も時々バー等で飲みますが、安定の味ですね。良く飲んでた時代を思い浮かべながら、盃を傾けるのも、必要な時間かなと思っております。(笑)



質屋 かんてい局 三軒茶屋店ではカナディアンウイスキーの販売を行っております。その他のお酒も在庫豊富に取り揃えております。店頭に並んでいないものも多数ございますので、気になるお酒がございましたら、お気軽にスタッフまでお声掛けください!


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0120-47-7878

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