ブルックラディ　ザ・クラシックラディが注目されている理由

本日もご覧頂きましてありがとうございます。
かんてい局三軒茶屋店です。
当店はスコッチウイスキー等、お酒の買取のプロフェッショナルです！
今回はブルックラディ　ザ・クラシックラディがかくも注目を浴びている理由について掘り下げて書いてみたいと思います。

蒸溜所：ブルックラディ蒸溜所

商品名：シングルモルトウイスキー

アルコール度数/容量：50度/700ml

蒸溜所紹介

ブルックラディ　ザ・クラシックラディはブルックラディ蒸溜所の造るシングルモルトウイスキーです。
熟成年数の記載がないので、ノンエイジですね。
ブルックラディまたはブルイックラディと記載している事もあります。
ゲール語で「海辺の丘の斜面」という意味だそうです。
ウイスキーの聖地アイラ島の北西部に位置し、インダール湾に面しています。
その歴史は古く、1881年に創業。他にも蒸溜所を経営していたハーヴェイ兄弟によって個性的なアイラモルトの蒸溜所として設立されたそうです。
当初は人気を博していたそうですが、1929年から10年近く生産停止となります。
その後、幾度もオーナーが変わりますが、再開されるには程遠く、その名前はだんだんと聞かれなくなっていきました。

中興の祖現る

そんな蒸溜所に目を付けた会社、人物が出現しました。
独立系ボトラーだったマーレイマクダビッド社が2000年に前オーナーからこの蒸溜所を買い取ります。そこにボウモア蒸溜所で長年活躍してきたジム・マクィーワンを生産責任者に据えて再起を誓ったのです。
実際に蒸溜所として稼働していた時期は、19世紀後半から20世紀前半までの数十年です。2000年から蒸溜所の解体が始まりますが、設備はハーヴェイ兄弟時代の物を残し、建物もヴィクトリア朝のデザインにするなど、時代に逆行しているかのようなスタイルを貫きます。
今もなお当時の設備は稼働しており、生産にはコンピューターも使用せず、伝統的な製法にこだわっているそうです。
また蒸溜からボトリングまで自社で一貫して行っている数少ない蒸溜所の一つです。
2012年にフランスのレミー・コアントロー傘下となりましたが、伝統的なスタイルに変更はないそうです。

テロワール

中興の祖がした事を知りたいですよね？。
それはウイスキー造りに「テロワール」の概念を取り入れた事です。そういう意味で、「革命的」と呼ばれる事が多いのでしょう。
テロワールというのは、ワインやお茶などの品種における生育地の地理、地勢、気候による特徴を指し、作物にその土地特有の性格を与えるという意味だそうです。
これはワインなどのボトラーだったマーレイマクダビッド社には、「常識」だったのかもしれません。
つまり、スコットランド産の大麦のみを使用し、アイラ島の水を仕込み水として使い、海岸沿いの倉庫で熟成させ、自社敷地でボトリングまでするという結論に達したのです。
この試みは世界から注目され、大成功を収めるのです。後年「ウイスキードリーム」という本にもなったサクセスストーリーだそうです！
その成功に胡坐をかかず、さらにアイラ島に土地を購入し、大麦の自社栽培を始めたという事です！
さらにさらに、フロアモルティングも現在進行形で進めているそうで、来年あたりにはそうした商品のリリースが期待できるようです！

テイスティングノート

香りはハチミツ、レモン。青リンゴのような爽やかなフルーティさも感じます。
味わいは滑らかな口当たり。オーク由来の樽香も感じます。
余韻は麦の甘みとフルーティさが長く続きます。

ウイスキーを飲まれる方はアイラ島はご存じだと思いますが、テイスティングノートに「スモーキー」とか「ピート」というフレーズが一切出てきませんよね？
そう、ザ・クラシックラディはノンピートタイプなんです。
現在ブルックラディとしては3つのブランド展開をしています。ノンピートのザ・クラシックラディ。ピーティなポートシャーロット。そして強烈ピートのオクトモア。
アイラモルトは苦手という方でも、このザ・クラシックラディなら飲みやすいでしょう。
爽やかな果実感に、麦芽の甘み。潮、海藻の感じも控えめですので、ちょっと違うシングルモルトウイスキーが飲みたいという方にはオススメです！
なお、2021年のサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションで最高金賞を受賞していますので、ミーハーな方にも！(笑)

質屋　かんてい局　三軒茶屋店ではスコッチウイスキーの販売を行っております。その他のお酒も在庫豊富に取り揃えております。店頭に並んでいないものも多数ございますので、気になるお酒がございましたら、お気軽にスタッフまでお声掛けください！